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坂本、ファウル打ち名人・千葉茂復刻!3打席目執念の2点適時打
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◆巨人6─4中日(24日・東京ドーム) ヒットでも、ホームランでもない。坂本の驚異的な粘りが、勝利を呼び込んだ。「追い込まれたらそんなに簡単にヒットが打てる投手じゃない。何とか食らいついていこうとした結果、ファウルが多くなりました」。17日の中日戦で8回1失点に抑え込まれたチェン攻略につながった、序盤の23球だった。
まずは初回だ。フルカウントから2球連続ファウルした後、見逃し三振も、9球を投げさせた。続く3回1死でもフルカウントから7球連続ファウル。148キロの直球にも133キロのチェンジアップにも食らいつき、14球を放らせた。最後は遊飛に倒れ悔しがったが、チェンの額からは大粒の汗が流れ落ちていた。
チャンスで迎えた4回2死満塁の第3打席は、長野、脇谷の連打で2点を先制した後だった。ここでもファウルで3球粘り迎えた6球目。外角低めのチェンジアップにうまくバットを合わせ、左前に打球を運んだ。「粘って粘って必死にくらいついていくしかありませんでした」。“3打席目の正直”で執念の2点適時打を放った。
チームで唯一、フルイニング出場を続けている肉体は当然、疲労が蓄積している。それでも、この日のようなパフォーマンスができるのには、秘密がある。今年からひとり暮らしを始めた新居にはベッドがない。「こっちの方がぐっすり眠れるんですよ」と毎日、自分で布団を敷いて眠っている。万全の状態で次の試合に臨むため、自分で考え、実践している。巨人の1番を任される男は、自覚と責任感を持って日々を過ごしている。
試合後は首脳陣から賛辞の言葉が並んだ。
原監督「どちらかというと粘っこい勝負は得意ではないが、1番としていい役割をしてくれた」
伊原ヘッドコーチ「今日の殊勲者は勇人。最初の打席で9球粘って後の打者に『調子が悪いんじゃないか』と思わせた」
篠塚打撃コーチ「勇人が1、2打席目であれだけボールを放らせたことが後につながった」
この日の4打席で、坂本が打ったファウルは全部で18球。積極性が持ち味の先頭打者に粘りが加われば、もう怖いものは何もない。